4月20日に「第10回応氏杯世界選手権」の1回戦がネット対局で行われた。日本代表として11名が出場し、一力遼九段、井山裕太九段、山下敬吾九段、関航太郎九段、上野愛咲美五段の5名が、明日に行われる2回戦へ進出した。
【1回戦の結果】※左側が勝者
一力遼(日)―王元均(台)
井山裕太(日)―簡靖庭(台)
山下敬吾(日)―党毅飛(中)
関航太郎(日)―羋昱廷(中)
上野愛咲美(日)―盧鈺樺(台)
楊鼎新(中)―芝野虎丸(日)
李欽誠(中)―本木克弥(日)
李軒豪(中)―佐田篤史(日)
許嘉陽(中)―許家元(日)
彭立尭(中)―余正麒(日)
丁浩(中)―広瀬優一(日)
柯潔(中)―金明訓(韓)
楊楷文(中)―洪性志(韓)
廖元赫(中)―朴鍵昊(韓)
屠曉宇(中)―韓昇周(韓)
王星昊(中)―李志賢(韓)
劉宇航(中)―李立言(美)
黃明宇(中)―A. Kravets(欧)
謝爾豪(中)―M. Surma(欧)
金恩持(韓)―辜梓豪(中)
卞相壹(韓)―趙晨宇(中)
元晟溱(韓)―唐嘉雯(中)
朴廷桓(韓)―陳祈睿(台)
申旻埈(韓)―賴均輔(台)
金眞輝(韓)―徐靖恩(台)
許皓鋐(台)―安國鉉(韓)
盧奕銓(台)―漆聖頤(美)
蕭正浩(台)―R.S. Fitrah(印)
【2回戦の組み合わせ】
一力遼(日)―屠曉宇(中)
関航太郎(日)―彭立尭(中)
井山裕太(日)―元晟溱(韓)
山下敬吾(日)―金眞輝(韓)
上野愛咲美(日)―朴廷桓(韓)
丁浩(中)―許嘉陽(中)
楊鼎新(中)―劉宇航(中)
楊楷文(中)―廖元赫(中)
柯潔(中)―卞相壹(韓)
王星昊(中)―金恩持(韓)
黃明宇(中)―申旻埈(韓)
謝爾豪(中)―許皓鋐(台)
李欽誠(中)―蕭正浩(台)
李軒豪(中)―盧奕銓(台)
日本は12名が出場し、5名が1回戦を突破した。勝利した棋士には、世界戦常連の党毅飛九段、羋昱廷九段が含まれており、好スタートを切る内容となった。なお、2回戦は日本5名、中国14名、韓国6名、台湾3名である。
明るい石運び
【実戦譜1:華麗なサバキ(関航太郎―△羋昱廷)】
白1の打ち込みで左辺の補強を図ったのが好判断。黒2と受けさせた後、白3以下でAとBを見て、黒の攻めを無力化させて流れを掴んだ。
大乱戦へ引き込む
【実戦譜2:(△山下敬吾―党毅飛)】
白1と形を決めようとした瞬間、黒2と反撃したのが機敏。黒10まで、右上の薄さを補強しながら、右辺と下辺の白を攻める態勢を築き、一進一退の攻防へ引き込んだ。
主導権掴む力技
【実戦譜3:(上野愛咲美―△盧鈺樺)】
勝負の流れが変わったのは、白1から3の切り違い。黒4と受けたため、白5以下でAの好点を横目に、下辺の黒を攻める態勢を築き、戦いの主導権を握った。