4月27日に「第2回衢州爛柯杯ワールド囲碁オープン」の16強戦が中国で行われ、日本の井山裕太九段が8強戦へ進出した。日本が1名、中国3名、韓国4名が残る結果となった。なお、準々決勝と準決勝は6月下旬、決勝は8月に行われる予定だ。
【16強戦の結果】※左側が勝者
井山裕太(日)―范廷鈺(中)
辜梓豪(中)―上野愛咲美(日)
丁浩(中)―賴均輔(台)
朴廷桓(韓)―謝科(中)
申眞諝(韓)―張涛(中)
姜東潤(韓)―柯潔(中)
卞相壹(韓)―蒋其潤(中)
楊鼎新(中)―元晟溱(韓)
【8強戦の組み合わせ】
井山裕太(日)―卞相壹(韓)
辜梓豪(中)―朴廷桓(韓)
楊鼎新(中)―申眞諝(韓)
丁浩(中)―姜東潤(韓)
白番の井山九段が序盤のリードを奪い、中盤以降の戦いでも優勢を維持し続ける好局となった。井山九段は2018年LG杯で決勝進出しており、本大会でも同等以上の結果が期待される。
秘策のノゾキ戦術
【実戦譜:巧みな石運び(井山裕太―△范廷鈺)】
白1のノゾキで様子見するのは、井山九段が国内戦でも打った実績のある手法。実戦は黒2から4と下辺の模様拡大を牽制したため、白5以下と地を稼ぎながら、下辺を固めて白悪くない展開となった。