第24回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第2ラウンド第8戦
中国の連笑が逆転勝利
11月28日に「第24回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第8戦がネット対局で行われた。韓国の姜東潤九段と中国の連笑九段が対決し、連笑九段が勝利した。明日の第9戦は日本の井山裕太九段が出場する。
白番の連笑九段が中盤でコウを仕掛ける勝負手を放ち、最終局面へ突入。1手のミスも許されない難局で、姜九段はコウを解消したのが敗着に。大石が頓死する結果となり、投了せざるを得ない局面に追い込まれた。
第24回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の詳細
日程 :第1ラウンド10/11~10/14、第2ラウンド11/25~11/29
持ち時間:各1時間+1分の秒読み【日本】
一力遼九段、井山裕太九段、許家元九段、芝野虎丸九段、余正麒八段
【韓国】申眞諝九段、朴廷桓九段、卞相壹九段、姜東潤九段(4勝)、申旻埈九段
【中国】柯潔九段、辜梓豪九段、連笑九段(1勝)、柁嘉熹九段、范廷鈺九段(3勝)
力強い石運び
局面図1(形勢逆転の瞬間)
黒1はAの利きを見た守りの好手。白2と右辺の補強を優先するも、黒3で上辺の白が苦しい姿となり形勢は黒良しへ傾きました。
参考図1(急ぐべき補強)
白1と上辺を守るのが急務。黒2には白3、5と耐えられるので問題ありません。黒6と受けざるを得ず、白7と中央の主導権を握って白が打ちやすい碁形です。
急転直下の終幕
局面図2(大石の頓死)
白1、3が上辺を助け出す手段を見たコウの勝負手。黒6とコウを解消したため、白7で左辺の黒が頓死してしまい、白勝ちが確定しました。
参考図2(難解なコウ争い)
黒1、3と左辺の生きを確かめる一手でした。白4以下でコウ争いが続くも、黒Aのコウ材があり、黒も互角以上に戦える碁形になります。







