10月20日に中国北京で「第25回農心辛ラーメン杯世界最強戦」第4戦が行われた。日本の芝野虎丸九段が出場するも、中国の謝爾豪九段に敗れて第1ラウンドが終了。中国は無傷の3連勝となり、日本と韓国は残り3名。第2ラウンドは11月30日から12月4日に韓国釜山で行われる予定だ。
黒番の芝野は序盤から中盤で優勢を築くも、勝敗を分けるコウ争いでまさかの失速。その後はチャンスを作れず無念の敗退となった。芝野は9月のアジア大会から調子を崩しており、今後の国内外の棋戦で立て直せるだろうか。
第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の詳細
日程 :第1ラウンド10/17~10/20
持ち時間:各1時間+1分の秒読み
優勝賞金:5億ウォン(約5500万円)
連勝賞金:3連勝で1000万ウォン(約110万円)、以降1勝毎に1000万ウォン【日本】一力遼、
芝野虎丸、井山裕太、余正麒、許家元(1勝)
【韓国】申眞諝、朴廷桓、卞相壹、元晟溱、偰玹準
【中国】丁浩、辜梓豪、柯潔、趙晨宇、謝爾豪(3勝)
まさかの大失速
【実戦譜:コウの解消】
黒1に受けてもらえず、白2と左下のコウ争いを解消されて左下の黒が全滅。一気に白勝勢へ傾いた。
【参考図:難解なコウ争い】
黒1以下と左下のコウを継続すれば、互いにコウ材選びで難しい攻防が続いていたようだ。実戦進行はわかりやすく白良しへ転じたため、何か錯覚があったに違いない。