古碁に学ぶ次の一手【井上幻庵因碩編⑨】
攻めの一撃で戦いの流れ掴む
井上因碩は攻めの棋風であり、強力な一撃をかわす局面が多く存在します。もちろん、かわされて劣勢になる内容もありますが、強敵相手に臆することなく臨む姿は学ぶべき部分も多いはず。本局は主導権を握った攻めの一手を紹介します。
井上幻庵因碩
1798年~1859年の棋士。井上家の11世井上因碩で隠居後に「幻庵因碩」となった。当時、本因坊元丈と安井知得仙知、本因坊秀和とともに囲碁四哲と称された実力者。盤面全体を使う棋風で、大技を繰り出すのが魅力的だ。(こちら参照)
※前回はこちら
盲点になる攻めの急所
【局面図:△安井俊哲―井上幻庵因碩】
黒1は自然な守り方に見えますが、大きな欠点を抱えていました。白2以下と下辺を補強した後、井上因碩の放った強打で流れを掴んでいきます。
正解図(盲点のハサミツケ)
白1のハサミツケが好手。AとBを見られて、黒は強い戦えない局面です。
黒2と守らざるを得ず、白3以下と中央を厚くすると同時に、右辺の模様拡大を防いで白好調な流れです。
参考図(安易な攻め)
白2と頭を叩くのは工夫不足。黒3以下と補強されると同時に、左下の白全体も薄くなり白イマイチな結果に。






