今回は「人間とAIの実力差」を紹介します!レーティングや実際の対戦成績から、数値データから簡単に考察しました。
人間とAIのレーティング差
世界ランキング1位の申眞諝九段(3827点)が、2016年に登場したAlphaGoLee(3739点)のレートを抜きました。ただ、2016-2017年にネット碁でプロ棋士に60連勝したAlphaGoMaster(4858点)、そして、2017年末には人間の棋譜を用いないAlphaGoZero(5185点)がLee版に100勝0敗、Master版に89勝11敗を叩き出すなど、AIの成長に底が見えません。
その後、MuZeroやEfficientZeroなど、教師なし学習(人間の棋譜を用いない)の効率を上げる研究が進んでおり、他分野へ応用する段階へ進んでいます。
人間VS.AI「3~4子差」
ネット対局「野狐囲碁」にいる「絶芸指導G」と「絶芸指導F」の対戦成績では、プロ棋士が2子局で20戦に1度勝利する(勝率5%)頻度です。「KataGo(現在約4800点)」には3子局で棋士が善戦しており、AIとの差は「3~4子程度」なのではないでしょうか。
ただ、人間側が実験的に新手法を試す側面が強く、ネット碁の成績は信用できません。大きなイベントでプロ棋士とAIの打ち込み碁でどんな結果になるか、一ファンとしては気になるところ。
※参考文献
・世界囲碁ランキング
https://www.goratings.org/ja/
・英語版wikipedia「AlphaGo」
https://en.wikipedia.org/wiki/AlphaGo
・DeepMind’s MuZero teaches itself how to win at Atari, chess, shogi, and Go
https://venturebeat.com/2019/11/20/deepminds-muzero-teaches-itself-how-to-win-at-atari-chess-shogi-and-go/
・ネット対局野狐囲碁、「絶芸指導G」「絶芸指導F」「KataGo」
https://webigojp.com/